2019年1月31日木曜日

【解説ブログ】冬の晴れ間に潮だまりをのぞいてみた

今年は雪は少ないものの日本海側らしい鉛色の空が

続いていましたが、久しぶりの晴天🌞

富山県の観光パンフレットには必ず出てくる景勝地、

雨晴海岸に行ってきました。

海に浮かぶ小さな島「女岩」の背景には立山連峰。

海抜ゼロメートルから三千メートルまで一望できる景観です。



冬の晴れ間、現地は観光客やカメラマンでにぎわっていました。

浸食の激しい富山湾はコンクリートで護岸工事された人工海岸が

ほとんどですが、ここにはわずかながら自然のが残っています。

波が穏やかで潮だまりがあったので2時間ほどかけて中の様子を

撮影してみました。





ヤドカリはたくさんいましたが、次に多かったのはエビでした。


よく見るとハゼの仲間もいました。川にいるチチブやウキゴリに

似ているのですが、名前はわかりません。



夏にもう一度、同じ潮だまりをのぞいてみようと思いますが・・・

ただ、冬でも観光客やカメラマンでにぎわう場所なので

夏の方が生き物たちは警戒しているかもしれませんね。



🐟

2019年1月29日火曜日

【解説ブログ】海岸でヒスイを見つけた!

新潟県西部から富山県東部の海岸では

ヒスイ拾いが楽しめます。

ここは富山側ですが、砂浜はほとんどなく、

護岸工事された海岸に所々、石ころの浜があります。

この中にヒスイが混じっているのですが、

半日探して一個もないこともあり、

それだけに見つけた時はドキドキします。


ヒスイは古代から大切にされた宝石、

縄文人が造る勾玉(まがたま)はよく知られています。

近くの縄文遺跡では加工途中の勾玉も残っているので

もしかすると日本各地で出土する勾玉は

ここに暮らした縄文人が造ったのかも…、

古代ロマンですね。

ヒスイには様々な色がありますが、

一般的には白っぽい石を探していきます。

例えばこんな石。



慣れてくると一目で違うことがわかります。

これはヒスイではありません。

まず形。

ヒスイはとても硬い石(硬度はダイヤモンド並み)、

波でもまれても丸くならずに「角」が残り、

何となく「四角い形」をしています。

それと手触り。

石の表面が乾いてもヌルっとして

油を塗ったような触感です。

実はこの日はとてもラッキーでした。

海岸で探し始めて5分程でヒスイが見つかりました。

これがその瞬間。


はじめの2分間をカットしたので

動画では約3分後にヒスイを手にしています。

半日かけて一個もないこともあるので

こんなに短時間で見つかるのは珍しいことです。

ヒスイを家に持ち帰って眺めてみました。



丸みの中にが残り、ヒスイの硬さを物語っています。

さらに見分ける重要なポイントは結晶。


表面をよく見ると「味の素のような結晶」がキラキラしています。

そして何と言っても光を透過させると・・・



何とも言えないきれいな緑色に透けます。

縄文人がこの色に特別な何を感じたのでしょうね。

海岸でヒスイを探して歩いていると

少しだけ縄文人に近づけたような気持ちになります。




🐟

2019年1月28日月曜日

魚の水中撮影とエサ

水中にいる魚を撮影する際、エサを使うか、使わないか、

エサを使うとしたら何が良いか、いつも迷います。

エサがない方が魚も普段の姿に近いのですが、

例えばこの2つのシーン・・・



上はメダカ、下はウグイ、ともに群れる魚なので

エサなしでもインパクトのある映像が撮れることがあります。

でも群れない魚は思ったようにカメラに近づいてくれません。

その時はエサを使います。

例えばこのコイとクサフグは鳥のレバーで誘いました。



エサを使って撮影してみると魚にも好き嫌いがあることが

わかってきました。そのうち魚種別のレシピが作れるかも(笑)

ちなみに3種類のエサ(バナナ、ニンニク、レバー)で

水路の魚を誘ってみたのですが、予想通りの展開に加えて

思いがけない発見がありました。よろしければご覧ください。



🐟








2019年1月25日金曜日

【解説ブログ】田んぼの水路で真冬にガサガサしたところ…


大きな田んぼが“何枚”(農家はこう言います)も広がる

郊外の田園地帯、直線200メートル程のコンクリート水路が

規則的な間隔で通っています。


水路の幅は50センチ程、縁には平ら部分があって歩きやすく、

足場もしっかりしているのでガサガサも快適です。

田植えの短い期間を除いて流れがほとんどなく、水たまり状態。

水中はコカナダモとアオミドロが繁茂しています。


ここで捕れる魚の種類や割合はその年や季節によってかなり違います。

2019年1月中旬、真冬に何が捕れるか、大きめのザルを使って

ガサガサしてみました。



ガサガサの経験上、「アオミドロのジャングル」がある水路は

淡水魚が越冬していることが多いのですが、理由は不明。

越冬の布団代わりになっているのかもしれません。


アオミドロの下に溜まった泥ごとすくい上げると・・・


2~3匹だと思っていたのが意外と大漁でした。


きれいに撮影できる観察用のアクリル水槽(意外と高値😕)に

捕れた魚を慎重に移します。



多く捕れた方からタイリクバラタナゴ、メダカ、タモロコ(たぶん)。

冬でもオタマジャクシなのはツチガエル、小さなアメリカザリガニ。

そしてゲンゴロウの仲間(もしかするとガムシかも)



タイリクバラタナゴがたくさん棲んでいるので

産卵先の大型二枚貝もどこか潜んでいるはず、

泥底を漁ってみたくなりました。





🐟




2019年1月24日木曜日

将来の釣り道具

釣りはこどもの頃から大好きですが、道具にまったく

こだわらない性分なので釣具店やホームセンターで

安く買えるセット商品を使っています。

以前、知り合いから高価な道具をもらったのですが、

結局は宝の持ち腐れ、その他大勢の仲間入りです。

このフッコ(スズキの小さいもの)もちょい投げ用の安い竿で

ハゼを釣っていたら掛かった獲物。この時はバター焼き👍👍👍


このキジハタは万能サビキ竿(いろいろ使いまわしが効く愛用品)で

穴釣りをしていたら掛かりました。この時はシンプルに塩焼き👌👌👌


魚を釣って喰う動画、自分なりに作ってみたいのですが、

ユーチューブに投稿を始めた2011年から今まで、自分の釣りシーンを

思い出してみたところ・・・、まぁ、地味そのもの😌

ちょっとインパクトがある釣果と言えば、このフッコとキジハタ、

まる8年でこの2匹だけかも。

その他はちょい投げ用の竿でハゼ、万能サビキ竿で小アジ、

地味~な小物釣りを楽しんできました。

巨大魚を釣ったり、かっさばいたり、そんな日が来るのか、

来ないのか・・・。

今はわかりませんが、安物の竿を握っていることだけは

想像が付きます(笑)


🐟

2019年1月22日火曜日

野生のダルマメダカ???

広大な田園地帯にある排水路。春の一時期を除いては

ほとんど流れがなく、アオミドロとコカダナモが繁茂しています。


ここは魚が棲みやすいらしく、フナやドジョウ、タナゴやタモロコの他、

メダカもたくさん捕れますが、実はちょっとした異変・・・



鱗のキラキラの感じから地元のメダカ(キタノメダカ)だと思うのですが、

体形がご覧の通り、ずんぐりむっくり👀👀👀の「ダルマメダカ」が

たくさん混じっています。なぜでしょうか?

【誰かが放流した説】

市街地からかなり遠く、まわりに民家もほとんどない場所です。

わざわざ、こんな田園地帯まで来てダルマメダカを放す動機が

思いつきません。

【自然発生説】

何かの条件がそろって普通のメダカにならずにダルマ型になった?

調べてみると水温が高い場所では稚魚がダルマ型になるケースは

あるそうです。

この水路で魚を捕って遊んできた経験から判断すると

自然発生説に一票入れたいのですが、

これ程に見事なダルマ体形を見てしまうと

放流説も捨てがたくなります。


🐟



変な名前の魚

身近にいる淡水魚の中でもっとも“変な名前”と思うのがこれ・・・


その名はビリンゴ!!


赤い文字で書くと「リンゴ」を思い浮かべてしまいます(笑)

ハゼ科の魚で産卵期に派手になる婚姻色がメスに現れる、

そのあたりも相当な変わり者です。

オランダ人の研究者が付けた名前がそのまま使われているとか、

日本に古くからある小魚を表す地方名だとか、

ちょっと調べてみたのですが、よくわかりません。

〇〇ハゼではなくてビリンゴ。どうしてなんですかね。


🐟

2019年1月21日月曜日

宝石のようなゴミ、シーグラスの行き先

波でもまれて角が丸くなったガラスの破片、シーグラス。

海岸で見つけると、これが宝石だったらなぁ~、と思います。



プラスチックやビニールと違って見かけても嫌な感じはしませんが、

でも、元々はガラス瓶、これもゴミと言えばゴミ。

シーグラスを拾い集めるのは海岸の清掃活動とも言えるわけです(笑)



ある日、海岸の一角でシーグラスのたまり場を見つけました。

わずか30分程でどんぶり鉢一杯分も拾うことができました。

いつもは数個ですが、これだけの量が一度に取れたので・・・


砂の代わりに水槽に入れてみました。

中にいるのは地元産のメダカ、正式には「キタノメダカ」です。


何となく海を感じさせる色合いになり、地味なメダカも引き立って

見えるようになりました。

水槽にゴミがたまっている、とは言わないでくださいね(^_-)-☆


🐟

2019年1月18日金曜日

イシガニはちょっと違います。

カニの美味しい季節になりました。

鮮魚店で売られているワタリガニによく似ていますが、

これはイシガニです。


イカやアジをエサに釣りでもカニかごでも

わりと簡単に捕ることができます。

カニなので茹でるときれいな赤に変わるのですが…


ワタリガニはどれも同じ色柄なのに比べて

イシガニはちょっと違います。

多くは茶色から黒に近い褐色ですが、

中には緑から青、さらにこんなのも👀👀👀




食卓に出されたら茹でてあると思いますよね。

生きているとは知らずに手を出して

あの強力な爪に挟まれて絶叫するシーンを思い浮かべました。


🐟

2019年1月17日木曜日

謎の透明魚

海岸に打ち上げられた透明な魚、これは何ですかねぇ~





目と口の感じはカタクチイワシに似ています。





大きさは10センチ程、全身が透けて下の石が見えています。

何となく深海魚のサケガシラのような気もするのですが…

謎の透明魚です。


🐟

2019年1月16日水曜日

カメと紳士について


カメを見つけた時の興奮・・・


カメを手に持った時の満足感・・・



ガサガサ好きにはナマズと甲乙つけがたい、

カメは本命的な存在👀👀👀

こどもの頃は必ず家に持ち帰って

アマガエルや小魚をエサに飼ったものです。

でも今は水辺に返すのが紳士のふるまいだと

自分に言い聞かせて逃がしています(笑)

それにしても昔よりもカメに出会う機会が

多くなったのはなぜでしょうか?

はるか以前からホタルは出ないし、

水底の二枚貝も消えてしまったし、

こどもの頃に遊んだ記憶と照らし合わせると

惨状と言っていいような水辺なのに、です。

なぜか、昔よりカメが目立つような・・・

年齢とともに見つけるのがうまくなったとか(笑)

それはありませんね。

こどもの頃にタイムスリップしたような水辺でのこと、

昔のままの匂いや雰囲気の中でカメに出会いました。




その興奮と満足感、ガサガサ好きにはやっぱり本命!!

この水路にいたのはとても可愛い子ガメだったので

持ち帰りたい衝動が沸々と・・・、

でもそこは紳士としてお別れしました😭


🐟