2019年5月16日木曜日

【解説ブログ】野生の子ガメ、見た目は違うけど…

石に似て黒いのが「石亀」、草みたいな緑色のが「草亀」と

こどもの頃に思い込んだまま大人になった自分。

十年ほど前までクサガメが「臭亀」と知りませんでした。

ある時、博物館に行ったら自分の中の「イシガメ」の

標本が展示してあり、そこにクサガメと書いてあったのが

キッカケで数十年もの間違いに気づいたわけです。


暖かくなったのでカメを探しに行くことにしました。

河口付近にわずかに残った湿地帯でカメの楽園。

本物のイシガメはそれこそ何十年も出会っていませんが、

この水辺は外来種のアカミミガメを入っておらず、

今では外来種扱いですが、クサガメがたくさん棲んでいます。

探し始めてすぐに見つかったのが、これ。




全身まっ黒のクサガメでした。

甲羅も皮膚も黒、瞳も黒めがち、かわいいですよね。

しばらくするとガサガサでこれが捕れました。

お腹の模様を見て、これが同じ種類のカメにはとても見えません。



瞳のラインもまったく違い、目元から首筋の柄がワイルド。


まっ黒な子ガメ、ワイルドな柄の子ガメ、2匹ともクサガメで

その証拠に鼻にツンとくる臭さはまったく同じです。

実はクサガメは初めはすべてワイルド柄ですが、

オスは黒化(メラニズム)という変化を起こし、

全身が黒くなります。

瞳もまっ黒になるので顔つきまでガラリと変わります。

アカミミガメでも黒化が起きることを最近知りました。


この動画で自分が「クサガメ」としているのは

アカミミガメの間違いでした。首筋に赤い点がなく、

ワイルドな模様なので迷わず「クサガメ」としましたが、

これが黒化したアカミミガメのオスでした。

クサガメと黒くなったアカミミガメを見分けるポイントは爪。

クサガメは小粒で上品な爪ですが、

アカミミガメは長くてワイルドな爪を持っています。

🐟

2019年5月5日日曜日

【解説ブログ】産卵前のメダカにエサをたっぷり

地元で捕ったメダカ、フナ、ドジョウを飼っている大型水槽。

田んぼの土を入れ、自然に生えてきた植物もそのままにして

魚たちが棲んでいた水辺に近い環境にしています。



メダカは水槽内の専用プールにいます。

このプールは網戸に使うネットと塩ビ管の保護カバーで作りました。

深さは20センチ前後です。


水槽の深いところは70センチ程あり、

水底に沈んで越冬するメダカには深すぎますが、

プールにいれば沈んでも20センチ。

この方が越冬しやすいような気がします。

また、ある程度、狭い空間の方が産卵期には

オスとメスが出会いやすいような気もします。

越冬も出会いもただの勘ですが…(^-^;

プールの中を覗いてみると・・・


例年よりも生き残った数が多く、暖冬のおかげで凍死をまぬがれ、

体も大きいようです。


暖かくなって動きが活発になったメダカたちに

エサをたっぷり与えて栄養補給。

春の終わりから夏の半ば頃まで続く産卵に備えます。

今年はたくさん卵を産みそうな気配 (^^♪


🐟