2019年3月31日日曜日

【解説ブログ】公園の汚い溝をガサガサしたら…

あまり管理されていない(ほとんど放置)自然公園。

公園と道の間にコンクリートの溝が作ってありますが、

長年の泥がたまり、何となく汚れた感じがします。



溝をのぞくと雨のような波紋が水面にできていました。

小魚が群れです。実は以前、ここで何度もガサガサしたので

何が捕れるか想像が付いていました。



網を数回入れただけで小魚がたくさん捕れました。

小さなアメリカザリガニと、メダカのそっくりさん、カダヤシ。

ともに海の外から日本に連れてこられた生き物です。


特にカダヤシは【特定外来生物】に指定される厄介者、

メダカの生息域を脅かす存在です。全体の形や大きさは

よく似ていますが、尻びれがメダカと違います。



カダヤシは汚れた環境にも強く、この溝ではメダカと

入れ替わったようです。



カダヤシも好き好んで海を渡ってきたわけではありません。

「蚊を絶やす」という働きに期待した人間の都合でしたが、

今は特定外来生物にされ、うっかり捕った場合には

その場で土に還すのが最善策(殺処分)とされています。

その前にアクリルケースの魚を見ていると

メダカがいることに気づきました。



尻びれが見分けるポイントですが、こうやって見ると

目の雰囲気がかなり違いますね。

もう一度、水中の動画を見なおすとカダヤシの中に

メダカが何匹か混じっているのがわかりました。


子孫を残すためのボウフラ争奪戦、

この汚い溝ではカダヤシが優勢みたいですね。


🐟